山形県北部の最上川流域には、樹齢1000年を越えるような巨木が見られる所がいくつも存在します。今回は、「幻想の森」と「トトロの木」へお出かけした記録です。
最上峡一帯の天然杉は、タコ足状に幹が別れた多幹型の老杉が多いことが特徴だそうです。太平洋側のオモテ杉に対しウラ杉とも呼ばれています。
幻想の森
最上川舟下りの終着地、最上川リバーポートから
車ですぐのところにある幻想の森へ
以前、JR東日本「大人の休日倶楽部」のCMで、吉永小百合さんも訪れていました。
国道47号線から、オフロードを登っていくこと10分弱、駐車場に着きます。
散策路は、ウッドチップが敷き詰められているので、とても歩きやすいです。
まさに、幻想の森です。様々な奇怪な形をした、大きな杉がたくさん並びます。
幹周りは13mほどでしょうか。これで、一本の杉の木です。
一本の杉とは思えないくらいの迫力で、天に向かって伸びています。
子供と、鬼ごっこをしました。
自分達以外は誰もいないのに、誰かに見られている様な。何かいる様な・・・。
ママは「もののけ姫」のコダマじゃない?
子供は(沖縄の)キジムナーじゃない?
気のせいだとは思いますが、怖くはないけど、そんな気配がする気もしてきます。
ちょっとしたジブリ感を満喫できる幻想の森でした。
トトロの木 小杉の大杉
続いて、トトロのような形をした不思議な木があると聞き、車を走らせました。
地図で、だいたいこの辺かなという場所に近づくと
ちゃんと案内の看板がありました。
のどかな山間の田園風景を走って行きます。
驚いたことに、ちゃんと駐車場と、トイレ、自動販売機、そしてトトロの木を遠く望める展望台まで完備してありました。
駐車場からトトロの木までは、少しだけ歩きます。
このトトロの木は、正式には「小杉の大杉」というそうです。またの名を「曲川の大杉」。ここの住所が、鮎川村曲川小杉だからでしょう。
まさにトトロの木です。樹齢1000年を越える鮎川村の天然記念物です。
下から見上げげると、幻想の森の老杉同様に、幹が幾つにも別れ、独特な迫力があります。
大杉の根元には、小さな祠がありました。このトトロの木は、この地域の御神木なのでしょう。
最近では、縁結びや、子宝の木とも知られ、遠くからも人が来るそうです。
案内板によると、この周辺からは縄文土器や石器が出土されているとか。
この樹齢1000年を越すトトロの木が生まれる、はるか以前から歴史のある土地のようです。
幻想の森
〒999-6401 山形県最上郡戸沢村古口土湯
冬季は雪のため入山不可
トトロの木 小杉の大杉
〒999-5206 山形県最上郡鮭川村曲川