今回は、上野公園にある下町風俗資料館へお出かけした記録です。
下町風俗資料館
ここは、パパが子供の頃からあります。何度行ったでしょうか。良い意味で地味に楽しめる場所です。
今回は、2016年1月発行の「UENO WELCOME PASSPORT」に入っていたので、パパは久しぶりに、3歳娘は初めてやってきました。
大正時代の長屋の再現
ずばり長屋です。パパは、時代劇と落語好きなので、わりと長屋は身近ですが、実際には住んだことも入った事もない世代なので、このような再現は大変勉強になります。
子供も、他の子たちに混じって遊んでいます。
今や洗濯は洗濯機、水道は蛇口、調理は都市ガスが当たり前の世界。
「昔は、石鹸で洗濯していたの?」と話してたいた子もいました。
まさにここは、ありし日の下町の生活を学べる場所です。
長屋の中に入ります。やはり4畳半です。
現在では、ミニマリストな家族しか住めません!
生活費需品のみで余計なものはあまりなく見習いたくなります。
額縁をよく見ると・・・
「明治三十七八年戰役ノ功二依リ勲八等白色桐葉賞及金百五拾圓ヲ授ケ賜フ・・・」
明治37〜8年あるので、日露戦争の事でしょうか。お名前も書かれてあったので、恐らくは本物だと思います。
童謡に「冬の夜」というのがありますが、その歌詞の2番に
囲炉裏の端に縄なふ父は、過ぎしいくさの手柄を語る
戦後、「過ぎしいくさの手柄を語る」という箇所がふさわしくないとして「過ぎし昔の思い出語る」に書き換えられたというのがあります。
やはり、戦前戦中までは、いくさの手柄を語るという光景は、日常によくあった光景なのかもしれません。
ちなみに、金百五拾圓(150円)は、当時1銭であんぱんが買えた時代のようなので、仮に、あんぱん1つ=当時1銭=現在100円で計算すると、150円は、現在の価値で約150万円くらいでしょうか(あくまでも、あんぱん基準ですが)。
住宅兼店舗です。私事ですが、祖父母がやっていたお茶屋もこのような感じでした。なつかしいです。
こちらのお宅は駄菓子屋さんの再現。
子供も興味津々で「これ欲しい!」と言っていましたが、残念ながら買えません。
そういえば駄菓子屋も最近すっかり見なくなりました。
こちらは、用心籠。
火事や災害などの緊急時に、必要な物を入れて持ち出すための籠のようです。
以前、東京に長く住む人生の大先輩たちから聞いた話では、荒川などの氾濫がよくあった地域では、各家などに簡単な避難船まであったようです。
2階展示フロア
2階には、玩具や生活道具、当時を知ることのできる資料が展示されています。
紙芝居の実演
こちらは、特定の日にやっている紙芝居の実演。
演目は「山彦ボーイ」タイトルだけでも、ご飯3杯はいけそうですが、なかなかミステリアスなストーリーでした。
もちろん、当時、紙芝居は子供に駄菓子を売って生計をたてていたので、1話完結ではなく、次回にも子供達に来てもらうために、いいところで終わります。
紙芝居師は、スズキスズさん。まだお若い方ですが、とても上手い語りと途中解説もあって子供も大人も楽しめました。
下町風俗資料館
〒110-0007 東京都台東区上野公園2−1
電話:03-3823-7451
9:30~16:30 (入館は16:00時まで)
入館料 一般300円 小・中・高生100円
紙芝居の実演日等は公式ホームページをご確認ください。
【2016年2月お出かけ】