今回は、大晦日の夜から年明けにかけて開催される「王子 狐の行列」へお出かけした記録です。
老いも若きも狐に変装する幻想的な行列です。
王子と狐
名所江戸百景 王子装束ゑの木大晦日の狐火 広重 国立国会図書館
王子には昔から、大晦日に各地から集まった狐が、装束を整えて王子稲荷神社に集団で詣でたという伝説があります。
「江戸名所道戯尽 十六 王子狐火」歌川広重 国立国会図書館
その伝説を現在に再現したのが、毎年大晦日に開催される「王子狐の行列」です。
大晦日当日も各所で、狐のお面を販売していますが、どこもすごい人集り。
狐のお面をかぶりたい人は、事前に用意しておくのもいいかもしれません。
装束稲荷
各地から集まった狐が、王子稲荷神社に詣でる前に装束を整えた場所とされる、装束稲荷。
狐の行列も、ここ装束稲荷からスタートします。
狐の行列が過ぎた後は、初詣で賑わっていました。
狐の行列
交通整理をしている方も、狐のお面。
狐の行列を見るため1時間ほど前から立って待っていると、係の人がなにやら配布していました。
新年のカウントダウン用のクラッカーでした。
狐の行列は新年を迎えて、元旦の0時から。それまで獅子舞が観客の元にやってきます。
みんなでカウントダウンをして、クラッカーで新年を祝い
獅子舞を先頭に、いよいよ狐の行列のスタートです。
王子狐ばやし。子供達の太鼓で雰囲気を盛り上げます。
太鼓に笛の音、とても賑やかな狐の行列です。
続いて、大きな狐のお面の登場
外国の方も、たくさん参列されていました。
なお、狐の行列に参加するには、事前の申し込みが必要です。
行列参加者だけでなく、観客の方々もいろいろな狐のお面をつけていました。
装束稲荷から王子稲荷へ
行列を先回りして、王子稲荷方面へ。
途中、かわいい狐さんたちが舞っていました。
くず餅が名物の石鍋商店も開いていました。
みなさん、1時間近くかけて王子稲荷へ向かいます。
狐火の提灯が、王子稲荷へ向かう光景もまた風情がありました。
狐の行列の終点、王子稲荷神社。参拝客も多く賑わっていました。
行列参列者も、観客も狐に扮して楽しめた「王子 狐の行列」でした。