今回は、会津のべこの乳アイス牧場へお出かけした記録です。
会津のべこの乳 アイス牧場
最近では首都圏の一部のスーパーでも見かけるようになった会津の「べこの乳」。
濃厚でコクがあって美味しい牛乳で、我が家も「べこの乳」の長年のファンです。
特に、伝説のコーヒー牛乳「べこの乳コーヒー特急」と、ドロドロのまったりとした半分食べるような「べこの乳のむヨーグルト」は他のメーカーにはない絶品です。
そんな「べこの乳」のふるさと(工場)は、会津坂下にあります。工場にはアイス牧場も併設。
以前より「べこの乳ソフトクリーム」が食べられると聞いて気になっていたのでお出かけしてみました。
場所は、会津若松市内からだと国道49号線(越後街道)を会津坂下方面へ向かう道沿いにあります。
さっそく名物の「べこの乳ソフトクリーム」を注文。
お店の方も「べこの乳」に描かれている、あの女の子のシャツを着ています。
ソフトクリームとアイスクリーム
ソフトクリーム以外にも、バニラ、抹茶、ごま、くるみ、みしらず柿(会津の柿)、フローズンヨーグルト、ブルーベリー、ほんのりいちご(北会津町宮袋産)、そして伝説?のコーヒー牛乳「べこの乳発コーヒー特急」をアイスクリームで再現したものまでありました!
ソフトクリームとアイスを両方楽しみたい人用にアイスの上にソフトが乗っかった「ソフト&アイス」(430円)まであります。
「べこの乳」ファンには嬉しいラインナップです。
香料等をいっさい利用していない「べこの乳ソフト」と「コーヒー特急ソフト」(各350円)。やはり濃厚でコクがあってとても美味しいソフトクリームでした。
我が家の5歳児が注文したのは、ほんのりいちごアイス。
着色料を使用していないので、見た目は普通の白いアイスですが、いちごの甘い風味がなんとも美味しく香ります。驚いたことに香料も使用していないそうです。
ソフトやアイス以外も
もう一つ魅力的なのが、こちらでは通常より安くお得にコーヒー特急やヨーグルトが手に入る場合がります。余剰の生産分が出た時のみなので、いつもあるとは限らないとか。
べこの乳の特製ポロシャツも販売してありました。
べこの乳の女の子。あの子は誰?
長年うすうす感じていた「べこの乳」に描かれているあの女の子は一体誰なんだろう?
こちらにあった資料を読んで、長年の謎が解けました。
特に名前は決めていないそうですが、あの女の子にはモデルとなった子がいたそうです。
今から約70年以上前のこと・・・
べこの乳の創始者の二瓶四郎さんは中国大陸の満州鉄道で働いたそうです。
四郎さんと奥さんには2歳になる女の子がいて、3人で仲良く満州の地で暮らしていました。
しかし日本の敗戦で、四郎さんはソ連軍に連れていかれシベリアへ抑留されてしまいます。
残された奥さんと2歳の娘さんは、中国各地を逃げまわりました。
しかし満足いく食事もとれず水も飲めず、2歳の女の子は栄養失調で亡くなってしまったそうです。
戦後しばらくたってシベリアから生還した四郎さんは、会津坂下で牛乳の会社を立ち上げます。
そしてあの女の子のマークを製品につけました。
「あのとき、牛乳があったなら・・・」
「栄養があるものを食べさせることができたなら・・・」という思いを込めて。
それから50年以上がたち、東日本大震災での風評被害等もありましたが、あの女の子の笑顔と共に苦難を乗り越えて続けてきました。
「どの子も健康に育ってほしい」という願いから、あの女の子にはあえて名前をつけていないそうです。
ごちそうさまでした。