今回は、紅葉の高尾山へお出かけした記録です。
高尾山の1年間の登山者数は約300万人!日本で最も登山者数の多い山です。
(富士山の登山者数が約29万人)
混雑を避けて登るため、高尾山口駅に8時前に着く電車に乗るために朝早めに出ました。
京王線「高尾山きっぷ」
京王線で高尾山へ行かれる場合におすすめなのが「高尾山きっぷ」。京王線の往復乗車券と、ケーブルカーまたはリフトの往復(片道もあり)が2割引です。
例えば「新宿」からだと、往復の乗車券と、ケーブルカーまたはリフトの往復がついて1,390円です!(19年10月〜消費税増税後の値段)。
高尾山口駅〜ケーブルカー
混雑するのを避けて、8時前に着く電車でやってきました。
さっそく燃えるような紅葉を見つけ4歳娘も大興奮です。
高尾山口駅に着いたら、まずは高尾山口観光案内所へと立ち寄ります。
ここでマップなどを手に入れるのもそうですが、登山道の情報が掲示されています。この日は、通る予定だった2号路の一部が「スズメバチ」のために通行止めのようです。
高尾山口駅から少し歩いて、表参道入口へとやってきました。
ここから右に行けば1号路のはじまりです。今回は左のケーブルカーの駅である清滝駅へ。
ケーブルカーは、清滝駅(海抜201m)〜高尾山駅(海抜472m)までの高低差271mを約6分で登ります。
途中、日本で最も急な坂(31度18分)があります。スリル満点です。
王道の1号路
高尾山には、高尾山自然研究路として1号路〜6号路まで整備されています。
高尾山口から薬王院を経て、高尾山山頂まで至るメインの道が1号路。見所も豊富です(人も多く混雑します)。
樹齢450年の「たこ杉」。まるで蛸の足のように根が曲がっています。
高尾山薬王院の入口、浄心門。
高尾山は、全国的に見ても珍しくほとんど人の手が入らなかった原生林の森です。
今まで、気づかず素通りしていましたが、この道を境にして、左側(南斜面)の緑が濃いのに対して、右側(北斜面)は緑が薄いです。
広葉樹の分布は年平均気温13度で別れるそうです。この道は高尾山の尾根筋で、全国的に見ても、ちょうどこの辺りが常緑広葉樹と落葉広葉樹の境だとか。
そのため、南側は常緑広葉樹緑が濃くで、北側は冬に落葉する落葉広葉樹のため葉が薄いそうです。
ブラタモリで知りましたw。
高尾山薬王院
煩悩の数と同じ108段ある男坂の階段を登ります。途中、タイ王室から授けられた釈尊の仏舎利(お骨)を納めた仏舎利塔がありました。
薬王院に到着です。ここで参拝兼ねて少し一休み。
薬王院は昔から修験道のメッカで、現在は真言宗智山派の大本山です(高尾山薬王院、成田山新勝寺、川崎大師が三大本山)。大きな天狗のお面もありました。
関東の山々の大半は人工林ですが、高尾山に手付かずの多くの自然が残ったのは、この薬王院のおかげ。
薬王院の御本尊である飯縄権現堂を参拝。
お堂の彫刻は見逃せません。白狐、龍、白象などの空想上の動物がいたるところにいます。
日本トイレ大賞を受賞したトイレ〜山頂
奥の院をぬけて、もう少しで山頂に到着という手前に、総二階建ての大きなトイレがあります。
以前は、トイレに最大1時間も待つことも・・・といわれた高尾山のトイレですが改築し大きく、便利になりました。
山にあるトイレには珍しく幼児用の便器や、ベビーベット、着替えもできるほどの大きめの個室などが完備されていて、その規模と機能性から2015年には「日本トイレ大賞」を受賞したそうです(そんな賞があるんですね)。
ケーブルカーの高尾山駅(472m)から歩き始めて、1時間ほどで高尾山頂(599m)に到着です!
晴れていれば、目の前に富士山が大きくそびえているようです。
吊り橋のある4号路
1号路は整備されていて、正直、登山というより散歩といった感じです。少し物足りない方は4号路がおすすめです。
山頂付近から浄心門まで4号路への山道があります。
1号路とは異なり道幅も狭まり登山道ぽくなってきました。
はじめ4歳児でも行けるかなと思ってしまいましたが、途中で年中さんの団体に遭遇。
みんな難なく登っていきます。
4号路のお楽しみは、この吊り橋のみやま橋!
トゥ〜ルトゥ〜トゥルル〜♪ トゥ〜ルトゥ〜♪(インディージョーンズのテーマ)
子供でなくとも、吊り橋はなんとなくテンションが上がります!
おそらく4号路も意外と人気があるのは、この吊り橋があるからでしょうか。
山頂から4号路を通って、40分ほどで浄心門へと戻ってきました。
人も少なくゆっくり自然観察ができる2号路
先ほども書きましたが、ヤブツバキやカシなどの常緑広葉樹(暖かい地域)が見られる南斜面と、ブナやカエデなどの落葉広葉樹(寒い地域)が見られる北斜面の違いを観察しながら周遊できるコースが2号路です。
わりとアップダウンのある山道です。1号路は多くの人で賑わうお昼時でしたが、すぐ近くにある道にも関わらず不思議と登山客には出会いませんでした。
木に開いた穴。。ムササビの巣でしょうか。樹木の違いだけでなく、1号路ではあまり見られない(気づかない)自然をゆっくり観察できました。
天狗焼〜リフト
今や名物になった天狗焼。中は黒豆餡です。お昼時に購入したら、20分ほど並びました。
京王線の「高尾山きっぷ」で帰りはリフトで山上駅(462m)から山麓駅(225m)までいっきに降って帰りました。
リフトは、展望が良い下りの利用がおすすめです。
今回は、高尾山口駅に8時ごろ着、帰りは13時ごろの電車。高尾山滞在時間5時間ほど。
高尾山の紅葉は、12月中旬頃まで楽しめるようです。