フォトコン(写真コンテスト)
今年は、写真コンテストなるものに、いくつか応募してみました。
プリントアウトして応募するものと、最近増えてきたネット応募の、主に2種類の応募方法がありますが、今回はプリントアウトして応募する写真コンテストをメインに応募。
10年近く、デジタル一眼レフをいじってきましたが、思えば写真コンテストに応募したことがありませんでした。
応募のきっかけ
私ごとで恐縮ですが、今回、フォトコンに応募してみようと思ったきっかけは、
- 今年は、写真コンテストの審査員をされている写真家の方、何名かと直接お話をする機会があり、毎回、写真コンテストの応募をすすめられた。
- いつも撮りっぱなしで、HDDに画像を眠らせておくのはもったいないと感じ、気に入った画像は、何枚か大きめにプリントアウトしてみるようにしてみた。
- 転職活動で「出版社で、記事の写真や、本の装丁(表紙)の写真も撮っていた」と伝えたら、フォトコンの受賞歴等を教えてほしいと何度か聞かれた(当然、応募したことがないので受賞歴なし)。
こんなところです。
結果
夏頃に色々なフォトコンに応募して、やはり全滅かと思っていましたが、11月の忘れた頃に、通知がやってきました。
プリントアウトして応募する写真コンテストに、計7つ応募。
11月に入って念願の初受賞かと思いきや、次々と1ヶ月間に、まぐれの連発で計3つのコンテストで賞をいただきました。
コンテストによって賞の順序の呼び名等は違いますが、もらった賞をそのまま書くと、
- 優秀賞 1
- 準特選 1
- 入選 1
賞金・賞品
もちろん、賞金・賞品もいただきました。
3つの受賞作品で現金・金券あわせて、合計3万円ほど。
他にも、特産品や、カメラグッズなど、盛りだくさんの賞品。
もちろん応募にプリント代(1枚400〜700円)や送料(一通250円)はかかりましたが、
1ヶ月で3万円稼げたから、もっと欲張って応募して、賞金稼ぎ(職業)のポルコ(紅の豚)にでもなろうか。。。ブッヒヒヒ・・・w。
なんて、少し思ってしまいそうですが、そう欲を出したら賞もいただけなくなってしまうものなんでしょう。
賞金よりも、家族にとっては特産品などの副賞が好評でした。
いただいた特産品の中の、お米の美味しいこと。いつも少食な3歳娘が、おかわりをしたのには驚きでした。
他にもたくさんの美味しい食品やお菓子などの副賞も本当にありがたく、我が家では食べきれないので、親戚や友人へお裾分けをしました。
カメラグッズも買うと決して安くないものばかり、申し訳ないくらいです。
授賞式
はじめて受賞したというのもあって、授賞式にも2回出席してきました。
開催地の自治体の長や、写真関係のお偉方さんから賞状を直接いただくのにも、少し恐縮してしまいましたが、両方の授賞式で1つ気づいた事があります。
受賞者の年齢層は高く、自分(30代)が若い部類にいることに気がつきました(子供部門の受賞を除く)。
たまたま同年代で同じく授賞式に参加されていて、多くのフォトコンで受賞歴がある映像作家の方にお話を聞いてみると、やはりどのフォトコンでも、受賞者の年齢層は高いそうです。
フォトコンは、年の功?
以前、カメラ関係の書籍に、フォトコンテストの受賞者を調べたデータが載っていました(ネット応募のではなく、プリントアウトして応募するフォトコン)。
年齢で言うと、1番多く受賞しているのは70代で約30%弱。
続いて60代。この60〜70代で、年齢別で見た受賞者の半数以上を占めます。
50代と80代を入れると、受賞者の7割以上を占めていることになるようです。
10代、20代、30代は、どれも受賞の割合は5パーセント以下。
少し前に1人で写真を撮っている時、話しかけてきてくれた写真愛好家のおじさまがいました。
その方は「フォトコンに受賞するかは経験値。年の功だね。」というようなことを話してくれました。
もちろん、それもあると思いますが、自分が思うに、
若い世代は、学業や仕事、子育てなどで色々と忙しい
↓
応募者が少なく、ゆえに受賞者が少ないのでは?
写真を選んで、プリントアウトして、タイトルを付けて、送るというのは、やはり手間と、時間がかかります。
若い人の写真の方が、おもしろいかも・・・
当サイト「お出かけいく」をご覧いただいている世代は、30〜40代が一番多く、続いて20代、10代と多いようなので、あえて書いてしまいますが・・・。
今年は、プロの写真家が、撮った写真の良い点、悪い点、などを指摘してくれる講評会というものに3回ほど参加してみました。
自分が見ていて思った率直な感想は、
ご年配の方々の写真は、どれも本当に良く撮れている作品が多かったです。
きっと、高級なカメラと高級なレンズを使い、がっちりと固定できる三脚で、何度も足を運び、時間をかけてじっくりと撮っている方が多いのでしょう。
構図も、ピントも、鮮明さも、文句のつけようのないくらい。まるで教科書に載っている写真のようです。
でも、良く撮れてはいるのですが、少し型にはまりすぎて、個人的には、若干つまらなく感じてしまう作品も多いように感じたのも事実です。
もちろん、それはそれで作品として大きな価値があります。撮影するのも大変なご苦労だったと思います。
対して若い人の作品は、
- 若干ピントがあまかったり(自分;)
- 若干手ブレしていたり(自分;;)
- よくわからない構図だったり(自分;;;)
加えて画質も少し荒かったりするのも多いような。
でも、どことなく個性的で、こういう撮り方があったのかー!というような、おもしろみのある作品も多いと感じました。
(あくまでも、主観的な感想であり、逆もあると思いますが。)
若い人の方が「こう撮らなくてはいけない」という型みたいなものがなく、発想が自由だからなのかもしれません。
多くのコンテストで審査員を務めていらっしゃる、とある写真家の先生が「本当はね、もっと多くの若い人の作品が見たいんだよ〜」とつぶやいていらっしゃいました。
深くはおっしゃっていなかったですが、おそらく同じような理由からでしょうか。
子育て世代は、シャッターチャンスが多い
子供の、本心から出る表情や動作は、例えようもなく心に響くものがあります。たとえプロのモデルや俳優さんが作る笑顔にしても、子供の本心からでてくる笑顔には、かなわないものがあります。
子供が映っている写真は、時として、親や親戚だけでなく、第三者の方が見ても心に訴える力があるものが多くあるのも事実です。
今回、自分が受賞した作品の3つのうち2つは、3歳娘を被写体とした作品です(コンテストのテーマは、いずれも子供ではなかったですが)。
両方とも顔は一切映っておらず、何気ない仕草や動作の瞬間を捉えた写真でした。
顔が映っていなくても、子供の持つ魅力は存分に発揮できるのかもしれません。
日頃、子供の魅力溢れる表情や仕草に多くふれている子育て世代のママやパパは、絶好のシャッターチャンスが日々、すぐそばにあります。
画像データーから、紙に出して見る
応募するきっかけで、少し書きましたが、今年は撮りためた画像をHDDに保存したままにするのではなく、見返してみて、これ良いなと思うものは積極的にプリントアウトして飾ってみました。
画像データは、プリントアウトしてみて、はじめて作品になるのかもしれません。
楽しくなきゃ意味がない
なにもフォトコンに振り回される必要はありません。
撮ってみて、これは良いなと思う写真があって、たまたまテーマにあうようなフォトコンがあれば応募してみる程度が、楽しめるような気がします。
フォトコンに出すようになると、自然と他の人の作品や、他の受賞作品に目をやる機会が増えます。それが、すごく良い勉強になり自分の腕をあげることにもなる気がします。
ご年配の写真愛好家の方に比べると、時間も機材も、じっくり作品撮りする余裕もない若い世代ですが、ぜひ型にはまらない自由な発想で写真を楽しみながら撮って、プリントアウトしてみて、良いと思うものがあれば、試しに写真コンテストに応募されてみては、いかがでしょうか。
と言いつつ、自分も夏以降、あまり応募していなかったですが、また少しづつ応募してみたいと思います。
長々と失礼しました。