パパ飯1回目。
お出かけ先や旅先で、出会った料理や、教わった料理をメインに書いてみようという試みのパパ飯。もちろん子供に食べさせた反応も。
青パパイヤ
先日、行きつけの八百屋で、懐かしく珍しいものを見つけた。
パパイヤが熟す前の青いパパイヤで、野菜として使う。
ちょうど、横にいた客のおばさんが、
「パパイヤを炒めるの?」とつぶやいているのに、ついつい反応してしまい
パパ「美味しいんですよ。千切りにしたりして炒めて、塩胡椒で味付けたり。沖縄料理にもあるんですよー。」
おばちゃん「へー」
と言ってみたところで、結局は、おばちゃんは買っていなかった。
自分も、もう10年以上食べていないし、作っていない。
東京で売っている事は珍しいし、家族の反応も見てみたいので買ってみることにした。
今回は沖縄の郷土料理、パパイヤイリチーを作る。
※イリチーとは、炒めるという意味かと理解してますが、正確にはダシなどを入れて少し煮て炒める(炒め煮)というニュアンスがあるようです。
昆布の炒め煮、定番のクーブイリチーも美味しいです。
初めてパパイヤイリチーを食べたのは、高校生の時に1人で沖縄本島を自転車で旅している時だったと思う。
その日は、たまたま泊まる宿が見つからず、立ち寄った郵便局で出会った警備員さんが親切にも一緒に宿を探してくれた。
結局、宿は見つからず、ありがたいことに警備員さんのお宅に泊めてもらった。
その晩、夕飯をごちそうになった中の1つに、パパイヤイリチーがあった。
パパイヤとは、思ってもいなかった食感と味に「これがパパイヤなのかー」と感心してしまったのと同時に、普通に食卓にパパイヤ料理が出ていることに、やはり沖縄は南国なんだなと当時16歳の自分は、強い印象を受けた。
パパイヤは、体に良い
その後、沖縄に度々滞在していた時期があり、とあるおばさんが「パパイヤは体にいいよー」とパパイヤイリチーの作り方を教えてくれた。
パパイヤの効能は具体的にどう良いのか、その時は知らなかったけど、調べてみると
- パパインと呼ばれる分解酵素が、脂肪や糖分の代謝を高めてダイエット効果に期待がある。
- ポリフェノールが豊富(赤ワインの7倍以上)
- ビタミンCも豊富
などなど。ダイエット効果もあるとは、あなどれないフルーツ野菜ですね。
パパイヤイリチーの作り方
材料
青パパイヤ1つ
だし汁:1カップ
シーチキン:1缶
塩、胡椒:少々
醤油:少々
調理時間は15分くらいかな。
- まずは、青パパイヤを半分に切る。
青いけどパパイヤのいい香りがする。種はまだ白くコロコロと落ちてくる。
- 種を、大きめのスプーンで取り除く。
- 皮は、ピーラーで簡単にむけます。
- これを、千切りにしたり、スライサーで薄くスライス。
(不慣れなスライサーを使っていたら時間がなくり、夕飯時間に間に合わなくなりそうだったので、ここからは撮っていない;)
- 千切りやスライスしたパパイヤを、5〜10分ほど水につけてアクをぬく。
- フライパンに、少し多めの油をしき(我が家はオリーブオイル)炒める。
- 全体に火が通ってしんなりしてきたら、シーキチン(ベーコンや豚肉をいれてもいい)と、だし汁を入れて、さらに炒める。
- あとは、塩と胡椒、醤油で味付けをして出来上がり。
今回は入れなかったけど、ニンジンも同じようにスライスして入れると、いろどりもよくなるので、おすすめです。あとニラを入れてもいいかも。
シャキッシャキッとした食感がやみつきになり、ごはんにもよく合います。
3歳娘も、奥さんも「とっても美味しい」と言って、すぐに完食。
二十歳前後の沖縄によく滞在していた時期は、値段も安く簡単なので、自炊でよく作っていました。
沖縄料理といえば、ゴーヤチャンプルーが好きで子供ができるまでは、よく作っていたんだけど、3歳娘はまだゴーヤが食べられなくて「嫌い」と言われてしまったので、こんどからはパパイヤイリチーを作ろうかな。
と言っても、東京で青パパイヤを普通に売っているのは、よっぽど大きな八百屋やスーパーか、銀座の沖縄のアンテナショップ「わした」くらいだろうか。
追記:TBSラジオの森本毅郎スタンバイで遠藤泰子さんが言っていたけど。
最近、パパイヤを関東でも野菜として栽培している農家が出てきているそうです。
そういえば今回買ったパパイヤも千葉産。ラジオで言っていたのは茨城のやぎぬま農園。
近い将来、沖縄以外でもパパイヤが野菜として食卓に並ぶ日が近いかもしれない。
パパ飯2回目は、イギリス鍋