La Pâtisserie CHER BON
2023年1月追記:シェルボンは残念なことに閉店したようです。。。。
東十条
今回のお出かけ先は、京浜東北線で王子と赤羽の間の駅、東十条です。
東十条駅のホームに降りて、駅名の標識を撮っていると
見知らぬ人に「電車の写真を撮りに来たの?」と話しかけられました。
あとあと知りましたが、東十条は撮り鉄の間では有名な撮影スポットのようです。
今回の目的地は、東十条駅南口を出て1分かからないところにあります。
駅を出て、中十条交番の前を通り過ぎると
フランス菓子の店、シェルボンがあります。
タムタム・レザン
こちらの名物は、北区の名品にも選ばれたタムタム・レザンと言う名の、レーズンサンド。
レーズンサンド愛好会会員のパパとしては、外せない一品ですw
サクサクなサブレに、ザラザラのクリーム、しっかりラム酒のきいたレーズン、どれも個人的に当たりです。
東京は、各所にある小川軒にはじまり、神田の近江屋、ここシェルボンなど、レーズンサンド(レーズンウィッチ)の名店が多い気がします。
シュー・アラ・クレーム
他にも、いろいろなケーキが並びますが、今回のお目当は、こちらの シュークリームです。
懐かしの田中屋のシュークリーム
少し、話は脱線します。
個人的なことで恐縮ですが、親族で集まった時に、またあの味が食べたいというような話になると必ず出てくるのが、目白の田中屋の、シュークリーム。
今でも、目白に田中屋さんはありますが、喫茶店はなくなり酒屋さんだけになってしまいました。
田中屋の喫茶店は地下にあり、エレベーターで降りて、少し薄暗い雰囲気のまさに昭和な感じのする喫茶店でした。
祖父母の家が近くにあり、子供の頃、目白で降りると駅からすぐ近くの田中屋で、お土産によくそのシュークリームを買って行きました。
1人で祖父母の家にいく時などは、親に「お土産に田中屋でシュークリームを買っていく」と言うと千円札をくれて、その1,000円で、田中屋のシュークリームがたくさん買えました。
自分が小学生だった90年代前半、たしか田中屋のシュークリームは1つ120円ほどだったと記憶しています。それよりも以前は、80円だったようです。
目白田中屋のシュークリームは、少し硬めのシューに、黄色く濃厚なカスタード。
形も味もしっかりした、美味しいシュークリームでした。
しかし、もう10年以上も前ですが、田中屋はケーキ販売、喫茶店をぱったりとやめてしまいました。
あの田中屋のシュークリームも、食べることができなくなりました。
田中屋のシュークリームが食べられなくなって、しばらくした時、たまたま車に乗ってラジオを合わせると「目白にあった田中屋のシュークリームが、また食べたいなぁ」と、どなたかが話していました。
また、何かで読みましたが、今の田中屋さんのお店の人曰く、酒屋になった今でも、たまに「シュークリームありますか?」と訪ねてくる方もよくいるとか。
その記事を見て、あのシュークリームに特別な思いを寄せていたのは、我が家だけではなかったと知りました。
東十条 シェルボンのシュークリーム
そんなある日、目白の田中屋で洋菓子を作っていたシェフが、東十条でケーキ屋をやっているという話を聞きました。
それ以来、何度か購入しているのがシェルボンのシュークリームです。
なんとなく懐かしい絵の、シェルボンの包装紙。
そうそう田中屋のリボンもこんな色、形だった記憶があります。
箱を開けた時の香りも、なつかしい田中屋のシュークリームの香りに似ているような気がします。。
シェルボンのシュークリームは、かなり大きめです。
田中屋のは、もう少し小さかったかな。
しかし、この大きさで、150円とは今時かなり良心的な値段設定です。
田中屋のシュークリームも値段設定は、リーズナブルでした。
クリームは、シェルボンのはカスタードと生クリームのミックス。
田中屋のはカスタードだけだったと思います。
シューは、田中屋のは、もう少し硬かったかな。
正直言うと、田中屋のシュークリームとは、やはり少し別物です。
でも、どことなくあの懐かしい田中屋のシュークリームの匂いがしました。
何はともあれ、シェルボンのシュークリームも、田中屋に負けずとても美味しいシュークリームです。
北区、東十条
電車の写真は撮らないけど、
このシュークリームを求めに、何度かお出かけしています。
ごちそうさまでした。