今回は偶然通りかかって発見した、常盤橋ゴジラギャラリーについて。
永代通りと外堀通りの交差する呉服橋の交差点にて
「←常盤橋ゴジラギャラリー」
という看板を偶然目にし気になってしまい、ちょっと立ち寄って来ました。
常盤橋ゴジラギャラリー
場所は、東京駅日本橋口前の永代通りをはさんでほぼ向かい。日本ビルジングの横です。
「〜常盤橋とゴジラのあゆみ〜」と書かれていても、いまいちピンと来ません。
建設現場との界の壁に「ゴジラ」のポスターが展示されています。それでゴジラギャラリー。
土地柄、サラリーマンの皆さんが素通りしていきますが、懐かしさからか立ち止まって見ていく方もちらほら。
足元には、おそらくゴジラと思われる足跡も。でもそれほど大きくはないので、実際のゴジラの足のサイズではないようです。
ギャラリーの終盤で、なぜ常盤橋でゴジラなのかの解説がありました。
2027年、ここ常盤橋に地上390mという日本一の高さの超高層ビルが建設されるそうです。
大ブレイクした映画「シン・ゴジラ」では常盤橋プロジェクトの各ビルがゴジラの動きをとめる一幕があります。それで常盤橋でゴジラのようです。
1954年の1作目の「ゴジラ」から、2016年の「シンゴジラ」まで、全29作品のゴジラ映画がありますが、年代別にちょっと見ていきます。
1950年代
記念すべき第1作目の「ゴジラ」は1954年公開。まだ戦後10年もたたずしてゴジラはデビューしました。
ゴジラが誕生して、2018年でもう64年。
初代ゴジラですが、現在のゴジラとほぼ同じ顔立ちです。
「水爆大怪獣映画」とあるように、原水爆実験の影響で伝説のゴジラが復活したという設定。これは同年3月にあった第五福竜丸の被曝事件から着想したといわれています。
1作目から、キャストに志村喬や宝田明など俳優陣も豪華です。
1960年代
1950年代の2作品のゴジラがあたって、1960年代の高度経済成長期も多くの「ゴジラ」作品が生まれました。
アメリカ代表?キングコングやモスラとの対決、はたまた「ゴジラの息子」が出てくるなど、怪獣プロレスでもやっているのかと言ってしまいたくなりますが・・・、高度経済成長期にゴジラも成長していきます。
ちょっと気になったのが、第6作目の「怪獣大作戦」。
解説には・・・
なんと作中でゴジラが「シェー」のポーズをとったそうです。調べてみたら5回も!
「怪獣大作戦」が公開されたのが1965年。「おそ松くん」に登場するイヤミの「シェー」が子供達に大流行していた年です。ゴジラも流行りにのっていた(のせられていた)のが驚きです。
1970年代
1970年代になると家庭でテレビを見るのが一般化したせいもあってか、映画館で見る怪獣映画ブームは徐々に去ってしまいます。
低予算の中で、メカゴジラの誕生など様々な工夫が随所に見られるのが、1970年代のゴジラの特徴のようです。
ほぼ毎年作られてきたゴジラの映画も、1975年の「メカゴジラの逆襲」を最後にしばらくは作られなくなってしまいました。
1980年代
前作から9年。1984年にゴジラ誕生30周年を記念して作られたのが、新作「ゴジラ」。
対決ものとかではなく、リセットされた単独のゴジラ映画ですが、これが大ヒットします!
何事も、原点に帰るというのは重要なのかもしれませんね。
1990年代
1990年代には6作品のゴジラ映画が誕生します。キングギドラや、モスラ、メカゴジラとの対決などなど。
2000年代
2000年代も意外と多く5作品。
ゴジラ、モスラ、キングギドラとの3対決などなど・・・
でも、90年代2000年代ともに、歴史はくりかえすではないけど、なんとなく60年代、70年代とパターンも似ているような??
2010年代
そして2010年代。2016年に公開された、あの「シンゴジラ」が大ヒット!
ふたたび、単独ゴジラの再リセットで大ブレイクします。
50年代〜2010年代の全29作品を通して見ていくと・・・
ゴジラ単独もので大ヒット。1954年、1984年 、(2016年)
↓
いろいろな対決ものがでてくる。60年代〜70年代、90年代〜00年代
↓
しばらく間があって・・・
↓
再び原点に帰ってリセットした、単独もので大ヒット!。1984年、2016年
という流れを繰り返している気がします。
これはゴジラに限ったことではなく、多くのものに通じるような。
ポスターだけの展示ですが、いろいろと学べた気がします。