今回は、谷根千の養源寺で11月3日文化の日に開催された「しのばずくんの本の縁日」へお出かけした記録です。
不忍ブックストリート
上野の不忍(しのばず)の池を起点とする「不忍通り」。
その不忍通りの、古い街並みが残っていることで有名な谷根千エリアは、森鴎外や夏目漱石はじめ、川端康成、江戸川乱歩などなど、名だたる多くの文豪が住み、数々の名作の舞台にもなりました。
現在では、個性的な本屋や古本屋、読書がゆっくりできるカフェなども多く「不忍ブックストリートMAP」が出されていたり、春には誰でも本屋さんになれる「一箱古本市」なども開催されていたりと「本と散歩が似合う街」です。
しのばずくんの本の縁日
その不忍通りから、少し入ったところにある千駄木の養源寺で「しのばずくんの本の縁日」が開催されました。2016年に続き、今年で2回目。
養源寺は、手創り市なども開催されている寺院です。
場所は、東京メトロ南北線「本駒込駅」徒歩3分、メトロ千代田線「千駄木駅」から10分ほどのところにあります。
境内には、中小の出版社のブースや、新刊、中古の書店のブースなど、様々本が並びます。
こちらは、千駄木の本屋さん往来堂の出店ブース。
往来堂は、けっして大きな本屋さんではなく一見するとよくある街の本屋さん。
往来堂の特色は、著者や分野で分けた本棚ではなく、意味や内容を重視して置く「文脈棚」。
我が家のママさんも、この往来堂さんに行くとしばしば「面白い本見つけた!」と、お目当以外の本も買って来てしまいます。
出版社
日頃、本作りをしている出版社のみなさんが、おすすめの本を並べています。
4歳娘は、PIEインターナショナルさんのところにあった「ちかてつライオンせん」が気になった様子。面白ポイントを解説しつつ、少し読み聞かせしてくれました。
他にも「この絵本も、面白いよ〜」と様々な絵本を紹介してくれました。
こういった、本の作り手(出版社)と 読者とのふれあいができるのは素敵ですね。
出版社のブースの多くが、なにかちょっとしたプレゼントをくれたり、限定のサイン本をとりあつかったり、少しサービスをしてくれます。
こちらは消費税サービス。新刊本の8%引きは大きいです。
しのばずくんのミニコミ市
マスコミの対義語、ミニコミ。ミニコミ誌は、あまり通常の書店では見かけません。
なかなか出会えない、その土地のミニコミ誌がそろいます。どのミニコミ誌も、個性的で味がありすぎます。
古書店
古書店も多い不忍ブックストリート。当然、古書店の出店も。
特に本好きが集まる土地柄のせいか、掘り出し物や懐かしの名作がたくさんありました。
しのばずくん(2代目)
この縁日の名前にもなっている、しのばずくん。
ちょっと気になっていたので、少し調べてみました。
「不忍」から、忍者をイメージしているようですが、「猫の街」谷根千なので猫でしょうか?。
公式ホームページを見ると、「屋根裏で本の見張り番をしている本を愛する忍者の末裔」とありました。
この忍者型の「しのばずくん」は2代目だそうです。
ちなみに、しのばずくんの足元にいる、3羽のスズメは「谷中スズメ三兄弟」街のことはなんでも知っているそうです。
ネズミは「ねず吉」。くいしんぼうで本をかじってしまう癖があるそうです(しのばずくん仕事しろよ)。
しのばずくんグッズも販売。
そのほか
谷中にある名店、カヤバ珈琲の「カヤバスタンド」なども出店。
境内の芝生は、ちょっとした休憩所になっていました。
シート類は用意されているもので、空いていれば自由に使えます。
小春日和の穏やかな秋の日に、いろいろと素敵な本に出会えた、本の縁日でした。
我が家の4歳娘には「いろいろ見て回って、気に入った本があれば買ってもいいよ」と話していたら、やはり「ちかてつライオンせん」が気に入ったそうなのでお買い上げ。
さっそく家に帰ってから、声に出して何度も読んでいました。