今回は、目黒のさんま祭りへお出かけです。
秋刀魚(さんま)祭り
実は、サンマ祭りは調べただけでも、都内では少なくとも3箇所で開催しているようです(目黒のさんま祭りと称しているのは2箇所、文末ご参照)。
今回は、目黒駅前商店街で2016年9月4日に開催されていた、品川区の目黒のさんま祭りに来ました。
※目黒駅は、目黒区ではなく、品川区です。
落語の演目で有名な「目黒のさんま」。
「目黒のさんま」は、幼少の頃、寿限無よりも先に覚えたお話だったと思います。
先代の三遊亭圓楽師匠(5代目)がテレビで演じているのを見た記憶がありますが、子供にもわかりやすいストーリーと面白さから、小さい頃からお気に入りのお話でした。
さんま祭りは、目黒駅東口を出てすぐの所からはじまります。
サンマ関連の出店
徳島県神山町名産のすだちのつかみ取り。駅前広場では、サンマにまつわる様々な出店やイベントが盛りだくさん。
三陸宮古の塩。サンマの塩焼きには、かかせない塩。
こちらもかかせない、醤油。キッコーマンの生しょうゆと記念撮影までしました(笑
サンマの匂いが衣服についても安心。消臭剤のファブリーズのコーナーまであります。
チビッ子に大人気の岩手県宮古市のゆるキャラ、サーモンくんとみやこちゃん。
炭火焼のサンマを無料で
こちらの、さんま祭りは岩手県宮古市より新鮮なサンマを7000匹無料で用意。
しかも無料です!
他にも、
すだちは、徳島県神山町より10000個
大根おろしは、栃木県高林の辛味大根
炭は、和歌山県みなべ町の備長炭を使用と、サンマ以外もこだわっているそうです。
誕生八幡神社では、落語「目黒のさんま」も観れる、目黒のさんま寄席も開催していました(整理券制で各回先着100名、木戸銭無料)。
さてさて、目黒通りに出ると
サンマを焼く煙と臭いで充満。
うちの殿様ならぬ姫君(3歳娘)も、サンマの香りに魅せられて「サンマが食べたい!」と大はしゃぎ。
行列の最後にやってくると、待ち時間1時間半ほどとのこと。しかし、この暑さといい3歳児には厳しいと考え、今回は並ぶのを遠慮しました。
例年は3時間以上並ぶこともあるとか。
さんまバーガー
代わりに、さんまバーガー(700円)を購入。
サンマの塩焼きではなく、蒲焼が入っていました。
東京都庭園美術館
おとなりの東京都庭園美術館では、目黒さんま祭りの当日に限り、庭園を無料で公開。受付でチケットをもらい入園です。
芝生のアートの周りを駆けまわったり、芝生の上でまったとくつろいだり。
サンマは食べられなくても、いろいろと楽しませていただいた、目黒のさんま祭りでした。
落語・目黒のさんまのお話
最後に、幼少の自分が覚えた、目黒のサンマのお話は、こんな感じです。
さる高貴なお殿様が、目黒へ鷹狩りへ出かけます。
帰り道、粗末なあばら家より、ぷ〜んと、サンマを焼くいい香りが。
殿様は、「世も、あれを食してみたい!」と家臣に申しつけます。
家臣は、「あれは庶民が食す粗末なもの」と制しますが、どうしてもと殿様がおっしゃるので分けてもらって食べてみると、焼きたてのサンマのなんとも美味しいこと。
殿様は屋敷にもどってからもずっと、サンマの味が忘れられません。
「もう一度サンマを食してみたい」と家臣に申しつけます。
ところが屋敷で出されたサンマは、脂身をとりのぞかれ、骨もとられ、毒味役を通して時間のたった冷え切ったサンマ。
殿様は、それを食してガッカリ。
殿様が家臣に「これは、どこのサンマであるか?」と尋ねると。
家臣は「早朝、銚子よりとれましたるサンマを早馬にて、急ぎ持って参りました新鮮な極上のサンマにございます」と。
それを聞き殿様は「それは、いかん、いかん。サンマは目黒にかぎる!」
目黒のさんま祭り
2017年9月10日(日)
会場:目黒駅前商店街 目黒駅東口
主催:品川区・目黒駅前商店街振興組合
目黒区民まつり(目黒のさんま祭り)
2017年9月17日(日)
会場:田道広場公園等
三陸・大船渡東京タワーさんま祭り
2017年9月23日(土) 9:30~16:30
会場:東京タワー駐車場 特設会場