西表島の夕飯はキッチン イナバへ。
ごめんなさい、あまり下調べも予約もせずに行ったのですが、西表島の飲食店の中でも、とても有名なお店の1つだそうです。
開店間もない18時過ぎに行きましたが、ほぼ満席です。
トゥドゥマリ浜といい、どこも人がいなかったのに、どこから皆さん来るのでしょうか。と思ってしまうほど。
少し待って、座敷席に案内していただきました。
カムイ(リュウキュウイノシシ)
西表島にもイノシシがいます。
地元ではカマイと呼ばれる、リュウキュウイノシシです。
カマイの狩猟期間は11月〜2月のため、特にこの時期は、カマイ料理が食べられます。
イノシシと野菜のちゃんぷる ¥1,500
以前にイノシシは、何度か食べたことがありますが、独特の匂いがぬけないものや、硬いものもありました。
こちらのカマイは、臭みはなく、硬くもなく、とても美味で、イノシシと言われないとわからないほどです。
他に、イノシシのタタキや、イノシシ汁などもありました。
ところで、おおきく脱線しますが、カマイって、北海道のアイヌの神様を意味するカムイに似ているような。
アイヌのカムイの化身はクマのことだけれど、東北北部の青森などで縄文の昔に行われていたであろう、アイヌのイヨマンテのような儀式では、カムイの化身は猪だったらしいと、ある物の本で読んだことあります。偶然なのでしょうか。
そんなことを思いながら、カマイ料理をいただきました。
ノコギリガザミ
ガザミパスタ ¥1,800
マンゴグローブに多く生息している大型のカニ。
甲羅が厚くとても硬いですが、味はとても良かったです。
お子様プレート
ボリューム満点のお子様ランチです。
どれも美味しく、ちゃんと作ってあるお子様ランチでした。
「あんがまー」と書かれた手作りの旗がなんともいえません。
アンガマとは、八重山地方で伝統行事の一つで老人、老婆のお面をつけて家々をまわるお祭りだったと思います。
2歳娘には、この旗がどはまりだったようで、お土産で持ち帰ることにしました。
我が家のダイニングには、今でも、あんがま〜が食卓を見守っています。
キッチンイナバの由来
店名の由来の説明がありました。
「イナバ(稲葉)」とは、浦内川の上流にかつて実在した集落の名前で、お米のよくみのる村だったそうです。
オーナーの故郷だそうですが、今では廃村となりジャングルに覆われているとか。
いつまでも、故郷を忘れまいと、お店を「イナバ」という名前にしたのだそうです。
食事中、オーナーは三線でミニライブをしてくれました。
デンサー節、とても良かったです。
オーナーの人柄の伝わる、やさしい味のお店でした。
また西表に行った時は、訪れてみたいと思います。
ごちそうさまでした。
キッチンイナバ KITCHEN inaba
〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原742−6
TEL:0980−84−8164
定休日:月曜日
営業時間:11:30〜14:30 18:00〜22:30