今回は、上野の国立科学博物館で開催されている「古代アンデス文明展」へお出かけした備忘録です。
古代アンデス文明展
「太鼓を鳴らし〜 ケーナを吹いて〜♪ 行列が行く緑の谷へ〜♪
真っ赤な仮面〜 綺麗なポンチョ〜♪(中略)
ほーらほーら踊れ〜♪ 今日は祭り〜アンデスの春〜♪」
個人的なことですが、小学生の頃「アンデスの祭り」という曲を音楽で習い、軽快な音楽と歌詞で、アンデスに対し少し華やかなイメージを持ち
中学の頃に流行った「神々の指紋」という古代文明を扱ったノンフィクションを読んで、謎が多くも高度な文明を持っていたアンデスに対し興味を持っていました。


今まで科博では、「シカン展」(1994年)「ナスカ展」(2006年、2008年)や「インカ展」(2009年、2012年)などアンデスにかかわる特別展を開催してきましたが、今回がアンデスプロジェクトの最終章という位置付けのようです。
今回は、各章ごと年代の古い順から、「カラル文化」、「チャビン文化」、「ナスカ文化」「モチェ文化」、「ティワナク文化」、「ワリ文化」、「シカン文化」、「チムー文化」、「インカ帝国」とアンデス文明を代表する9つの文化を紹介しています。
展示品は一部をのぞいて撮影できるのですが、残念ながら個別の展示品の写真はインターネットに公開できない(展示物の所蔵が科博のものではないので、各々に許可が必要になるため)ので恐れながら(恥ずかしながら)拙い絵などで、おおまかに記載します。
第1章 アンデスの神殿と宗教の始まり
カラル文化
「線刻装飾のある骨製の笛」 先土器時代後期
アンデスでは音楽は神へのささげものと考えられていました。
ペリカンの骨製で、猿や鳥、ネコ科の動物紋様が彫られています。
真ん中の穴に口をつけて両側の穴を塞いで音色を調整したようです。
第2章 複雑な社会の始まり
チャビン文化
「テノンヘッド」 チャビン文化 形成期後期(前900年〜前500年)
神殿にはめられていた石の頭像。神殿の儀礼に参加した者が幻覚剤でネコ科動物に変容して行く感覚を体験する様子ではないかと考えられているとか。
第3章 さまざまな地方文化の始まり
ナスカ文化
ナスカの環境は極端に雨が少なく、農地には適さず、干ばつの影響を受けやすい土地でした。多くの色を使用した土器や織物などのすぐれた装飾品が多く作られていたようです。
ナスカといえば、ナスカの地上絵ですが、以前は天体に関連したものを描いていたのではないかと考えられていましたが、現在の有力な説は、雨乞いの儀式のために描かれたのではないかと考えられているようです。
第4章 地域を超えた政治システムの始まり
シカン文化
シカン(月の神殿の意味)文化は、黄金の冠を発見した南イリノイ大学の島田泉教授によって名付けられました。
シカン文化の特徴は、大量の金属製品が出土しているところ。
優れた金属精錬技術と灌漑農業で、シカンは巨大な富を生み出したそうです。
第5章 最後の帝国ーチムー王国とインカ帝国
インカ帝国
インカ帝国のキープ
文字を持たなかったインカ帝国では、情報の伝達手段にキープと呼ばれる紐の結び目を使った記憶装置を使っていました。
紐の色や、結び目の位置などで十進法を用いて数字をあらわしていました。
情報を記録したキープを、シャスキと呼ばれる飛脚たちがインカ道を走ってリレー方式で、帝国の各地の都市と情報連絡をとっていたようです。
このキープを、読解したり作成したりする専門の役人もいたそうです。
アンデスお土産物ショップ
さてさて毎度お楽しみのお土産ショップですw
アンデス展オリジナル豆皿
豆皿は、わかりますが・・・
アンデスのラーメン丼???
う〜〜ん、アンデスの謎の1つです。
こちらは、アンデスオリジナルキューピー
古代アンデス文明展とキャンディショータイムのコラボ商品。
今回展示されている作品と、ナスカの地上絵がモチーフになっています。税別650円。
ちょっと気になる、チャンカイ人形のレプリカ像。
やっぱり人気のナスカの地上絵。
ナスカの石は、ナスカ平原の石に一個一個丁寧にナスカの地上絵を手彫りしたそうです。
ナスカの地上絵のハチドリが、さりげなく胸にあしらわれたパーカー(でも、後ろは大きくANDESと絵が記載されていました)。
ナスカの地上絵プリントクッキー。
おすすめは、インカコーラです!(税別130円)
以前、飲んだことがあるのですが、黄金色のコーラです。味はコーラ??というような甘くてミステリアスな味がします。
たしかアマゾン(ネットの方)では、もう少し値段が高かった気がするので、迷ったら買いです。
古代アンデス文明展、東京の国立科学博物館での開催期間は、2017年10月21日〜2018年2月18日まで。
その後は、全国をまわる予定だそうです。
実物の展示品、黄金の装飾品を見にぜひお出かけされてみてはいかがでしょうか。

マチュピチュをまもる?アンデス文明5000年の知恵 (月刊 たくさんのふしぎ 2013年 10月号)
- 作者: 白根全
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2013/09/03
- メディア: 雑誌
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福音館さんから出ている、毎度お馴染みの月刊誌「たくさんのふしぎ」シリーズ。
小学生向けの雑誌ですが、マチュピチュ、インカ帝国についてかなり詳しく踏み込んでいます。インカ帝国の地震対策や、インカ道についてなど、大人でも「へぇ〜」と思える内容ばかりです。予習に良い一冊。
長文、乱文、乱絵、失礼失礼致しました。