7月5日は「穴子の日」ということで・・・
今回は、広島県は廿日市市の宮島へ渡る玄関口、宮島口にある
あなごめし「うえの」さんの「あなごめし弁当」について。
あなごめし発祥の店「うえの」
世界遺産宮島へ渡る宮島口に、全国の穴子好きが遠くから買いに行くるという名店があります。
創業は明治34年(1901年)
いつ行っても行列が絶えない人気店です。
明治30年に、山陽本線の広島〜徳山間が開通し、宮島駅(現在のJR宮島口駅)が開業します。
その宮島駅の駅弁として、こちらから販売されたのが「あなごめし弁当」
ゆうに100年以上の歴史があります。
さめても美味しい
経木(へぎ)の折箱に、穴子からとった出汁で炊いたごはんと、その上にぎっしりと詰められた穴子。
普通は出来立てが美味しいというのが当たり前ですが、こちらの「あなごめし弁当」は、穴子の旨味がさめていくほどに、ごはんに沁みていき、経木の折箱のお陰でほどよく水分が抜け水っぽくならず、常識はずれのさめても美味しいお弁当です。
なんでもお弁当は、ご飯がさめた時を考えた味加減にしているとか。
レトロで楽しい、お弁当の包み紙
もう1つ楽しみなのが、お弁当のレトロな包み紙。
いつも毎回異なるデザインだな〜と思っていたら、全部で12種類もあるそうです!
こちらは、創業時から大正十一年ごろに使われていたレッテルの復刻版。
隅には「宮島エスケープ」という、宮島のお勧め場所の案内があります。ちょっとマニアックで楽しげなことも書かれていたりもしますよw 必見です!
こちらは大正12年ごろ使われていたレッテルの復刻版。
よく読むと・・・
なにかの広告かと思っていたら・・・
「おわすれ物のないやうに 〜 門司鐵道局」
という当時の鐵道局の忘れ物の注意喚起でした!
大正九年十二月〜大正十年十一月までの1年間の忘れ物の数が書かれています。
九九七八八點・・・
漢字だとパッとしないのでアラビア数字にすると→99,788点!
内訳
列車内:五〇九七四點 (50,974点)
待合所:三九六一三點 (39,613点)
その他:九二〇一點 (9,201点)
当時でも、これほどの忘れ物があったそうです。
とても興味深く貴重な資料ですw
お弁当は予約もできる
ちなみに、あなごめし弁当は、予約することも可能です。
あらかじめ予約しておいて、宮島へ渡って食べるもよし。
宮島口へ着いたら予約して、帰りの電車で食べるもよし。
ごちそうさまでした。